「恐れずに進め」ば、視野も可能性も広がる1期生が過ごした6年間 志望校への進学を志したのは5年生の夏です。起業ラボや地域課題解決ラボでテーマにしていた「団地コミュニティ」の研究を深めるためには、コミュニティ学や経営学、空間デザイン学など、幅広い知識が必要でした。慶應義塾大学環境情報学部は、私が求めている学問分野を横断的に学べる環境であることを知り、大学入試までの1年半、思いを途切らせることなく受験勉強に取り組みました。 明確な志望理由があり、中等部のころから学内外で様々な活動に取り組んでいたことから総合型選抜で出願。ところが二次面接で不合格となってしまいました。それまでの自分の人生では、夢や目標を最終的には掴むことができ、うまくいくことの方が多かったのですが、今回は精一杯の努力を捧げたにも関わらず、結果が出なかったことに自信を失いました。しかし、ここで諦めると後悔すると考え、一般選抜での再受験に向けて、ハウスアドバイザーをはじめ、多くの先生方、そして友人たちに支えていただきました。総合型選抜の結果が出た12月まで一般選抜は視野に入っておらず、予備校などには通っていなかったため、入試問題の分析や対策を先生方が私と一緒に考えてくれました。 一般選抜の合格発表の日は友人と旅行に出かけていて、驚きのあまり、寝ていた友人を叩き起こしたことを覚えています(笑) 夢が叶ったことに安心すると共に、数日間は信じられなかったです。 ドルトンの6年間で成長したと感じるのは「自主性」です。入学当初は、与えられたものに取り組むという姿勢で生活していました。様々なプログラムに参加することで世の中への興味が広がっていくなかで、ドルトンには多くの選択肢があり、自分のやりたいことに取り組む環境が整っていることに気が付きました。もちろん「選択をしない」自由もありますが、自分にとって何が最良の選択になるかを考え、決断することで、私は多くのチャンスを掴み取ることができたように感じています。 ドルトンの理念「恐れずに進め」に則って、学内に留まらず、社会に出て実践知を積み上げてきたことが、大学で探究したいテーマとの出会いにつながり、挑戦を叶える原動力になったのだと思います。1期生が過ごした6年間21総合型選抜と一般選抜、2回の受験ドルトンは自分が挑戦したいことを叶えられる場2025年3月、ドルトン東京学園の初めての卒業生たちが巣立ちました。先輩が一人もおらず、何事も前例のないなか、さまざまなチャレンジを重ねて“ドルトンの礎”を築いてくれた彼らの学校生活を■ねました。H.A.さん慶應義塾大学環境情報学部に進学1
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