ドルトン東京学園2026
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まるでベンチャー企業のような学校 イノベーティブで活気があり、通うと元気をもらえる。先生でもクラスメイトでも、何か相談をすると鋭いフィードバックが得られて、改善のきっかけが見つかる。エネルギッシュな学校生活は、ときに疲れることもありますが、ドルトンで過ごしたことで大きく成長した自分を実感しています。「ベンチャー企業のような学校」とは、結構な数の人に言われたことがあります(笑) 幼い頃から自然や昆虫に関心があり、特にテントウムシについて研究をしていました。生物同好会の活動では、1年生の私たちに研究者の卵として接していただき、本格的な実験・観察、そして研究を経験できたことが印象的でした。「発見は、世の中に発表しなくてはならない」という考え方は、このときに学びました。ドルトンの授業では、プレゼンテーションが多かったことも影響していると思います。発表方法や心構えなど、様々な意味でのプレゼンスキルが鍛えられました。 進路について具体的に考えだしたのは4年生のときです。 アジア研修からの帰国後、周囲の友人たちが「社会的に意義のある活動」に意識を向けている様子を感じ、自然やテントウムシが「好き」という気持ちで動いていた私に■藤が生まれました。ハウスの先生と様々な話をさせていただき、「社会的意義を見つけること」自体が、私が向き合うべき課題であることを自覚しました。そして、5年生の卒業研究の準備をするなかで、やはり生体と一緒に研究がしたいという思いに気づき、希望進路を決めることができました。 ドルトンでの6年間は、楽しい思い出もあれば多くの挫折も経験し、悩んだり工夫したりと、いろいろと考える習慣が付きました。それから、「最後までやり抜く力」に磨きがかかったと自負しています。面白そうな課外活動には参加するようにしていて、自分のことながら、時間のやりくりが大変だっただろうと思うのですが、楽しむマインドでやっているうちに、いつの間にか体力がついていました。今後も時々ドルトンに来て、エネルギーをチャージさせてもらいたいなと思っています。1期生が過ごした6年間23Memories photoランチ改善ラボで、スマートストアの運営に携わりました。地元の味を紹介したいと考え、タイ料理やインドカレーのお店にお弁当の交渉をしました。卒業研究のテーマにした「テントウムシの斑紋の役割」についての研究を、6年生の時にアジア生物学教育協議第29回会でプレゼンしました。英語での研究発表だったため、ネイティブの先生と練習したり、理科やハウスの先生と内容を詰めたり、たくさんの先生方にご協力いただきました。「研究者の卵」として扱ってくれたことが嬉しかった「好き」を社会に還元できるようにすることが目標K.S.さん高知大学 農林海洋科学部農林資源科学科フィールド科学コースに進学3

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