美大進学を目指して石膏デッサンに打ち込む同志 STEAM棟1階、美術室前の空きスペース。授業の空きコマ、ラボの時間、休み時間、放課後。生徒数の少ないドルトンに、美術を究めたい仲間がいて、偶然にも同じ大学を目指していた。ひたすら描いてデッサンの腕を磨く時間に向き合うことができたのは、お互いに高め合える同志がいたからだと思います。 金属に関わる仕事がしたいので、大学で彫金・鋳金を専攻してジュエリー会社に勤めたい。(Hさん) 浪人してしまったが、一浪で東京藝術大学に合格し、工芸の技術を全て吸収し、自分を惜しみなく発揮する偉大な工芸家になり、いつの日か人間国宝になる。(Uさん) 私立の美大に合格したものの、東京藝術大学に再チャレンジしたい。大学では、自分の好きな絵をのびのびと大きなキャンバスに描き、自己表現を追求したい。大学を出てからは画家として暮らしたい。(Sさん)進路はどのように選びましたか? 進路実現に向けてどのように学校を活用しましたか? 4年生のラボラトリーの時間に、美術の先生が石膏デッサンに誘ってくれました。当時打ち込むものがなかった僕にとって、この一言が進路を選ぶきっかけになりました。また、いろいろなことを体験できるラボのおかげで、自分の好きなものや得意なことがわかっていきました。ラボは自己理解が深まる時間でした。(Hさん) ドルトンは他校に比べて単位が取りやすく、4〜5年生のうちにほとんどの単位を履修していたので、6年生の時間割の7割を空きコマにすることができました。このため、校内で受験対策をする時間が十分にありました。また、基本的なデッサン用具や絵の具、粘土、石膏像など、様々なものを貸していただいたことに感謝しています。(Uさん) 5年生のはじめに、「絵が好きなら美術の大学がある」と先生に言われて、美大進学を志望するようになりました。美術の先生は、練習をしている僕たちに声をかけてくれ、多くのアドバイスをいただきました。また、絵を描くこと、そして仲間と共に日々を過ごすことで、自分を見つめ直したり、客観視したりできるようになりました。(Sさん)卒業後、どんな活動をしたいと考えていますか?1期生が過ごした6年間DALTON TOKYO 24H.K.さんU.Y.さんS.M.さん4
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