ラボラトリー

学びを深め、広げる
小さな「自分の研究室」
本校では、自由に学ぶマインドやスキルを身につけ、研究室で学ぶかのように、自らの課題を探究する「ラボラトリー」の時間を設定しています。
ラボラトリーには、学年ごとのテーマに取り組む「基礎ラボ(週2時間)」と、個人の興味関心の幅を広げ・深める「探究ラボ(週2時間)」があります。探究ラボは、教員や生徒が主催する「テーマラボ」と、自分でテーマを決めて計画的に学ぶ「オフィスアワー」に分かれています。
校舎内外に広がるすべての場所が学びと表現のスペース
プロジェクターを備えた普通教室を始め、高度な実験装置を配した理科室、図書館と協働学習の場が一体となったラーニングコモンズなどの教室・施設を擁する全館無線LANの校舎、そして校舎の裏に広がる、鳥や昆虫の共生する「ドルトンの森」(国分寺崖線)も含めて、すべてが「いつでも、どこでも、誰とでも学べる空間」として、ラボラトリーの自由な探究活動を支えます。
基礎ラボ
学年ごとに設定された探究テーマに沿って
“探究学習のサイクル”を意識しながら課題を達成していきます
基礎ラボは、学年に応じて社会に踏み出す力を育む探究プログラムです。地域や人との関わりを通じて興味関心の幅を広げることから始まり、3年生では個人の関心から設定したテーマで探究活動を経験します。
高等部ではアジア研修で海外にも視野を広げ、5年生では自分自身と向き合いながら1年かけて深く探究に取り組みます。段階的に学びを進める中で、自分と社会を見つめ直し、卒業後の進路を考える土台を築きます。
●しあわせ教室・よのなか教室・まちなか教室(1年生)

ドルトン生の保護者にご協力いただいている講演・ワークショップを通して、「世の中」「社会」「職業」「仕事」「生き方」に対する感度を高めていきます。多様な専門分野、経験を持ち、社会で実践されている方々と触れ合うことで好奇心が刺激され、社会を見つめる視野、興味関心の幅が広がっていきます。
●よのなか教室[キャリア教育](2年生)

自分が転職エージェントだったらという想定で、職業や社会について幅広く学びます。職場体験で見聞きし感じた豊かな体験をレポートにまとめ、共に学んだ仲間と協働して1枚のポスターを仕上げ、それぞれの職業観について発表し合います。2年間の「よのなか教室」を通して、生徒は自分の将来の「なりたい自分の姿」を思い描き、今後の具体的な目標を設定します。
●修了探究(3年生)

中等部の探究的な学びの集大成として、各々が興味関心に応じたマイテーマを設定し、探究プロセスに即して1年間かけて探究活動を行います。その探究の成果報告として、5,000字以上のレポートを執筆します。これまで育んできた興味関心のタネから自分の「好き」をとことん追求する中で、自ら学ぶ楽しさを獲得することを目標としています。
●アジア研修事前・事後学習(4年生)

8月のアジア研修に先立ち、4月から7月にかけて事前研修を実施します。訪問先の国の社会課題や文化、歴史について学ぶのはもちろん、一緒に研修に参加する仲間と対話を重ね、じっくり時間をかけてチームビルディングをしていきます。帰国後は、事後学習を実施し、各々の課題意識を深掘り、具体的なアクションを起こし、年度末のDalton EXPOでその成果を発表します。
●卒業探究(5年生)

5年生ではドルトンの探究的な学びの集大成として、本校の教育理念である「汝自らを求めよ」を柱に、生徒一人ひとりの興味関心に基づいたテーマや問いを設定し、探究活動に取り組みます。テーマを眺めていると、学校内外での多様な学びを通して、生徒たちが豊かな好奇心を育んできたことがよくわかります。生徒一人ひとりが個性的なテーマ設定を行っているところが特徴的です。
探究ラボ
一人ひとりの学びを追求する時間
「今日はロケットを打ち上げにグラウンドに行ってきます!」「数学のオフィスアワーで問題演習に集中して取り組みます」「今日は起業家の方の新規事業立ち上げについての講演を聞いてきます」
探究ラボの時間になると、全校生徒が一人ひとり自分の学びたいことを求めて様々なラボに向かっていきます。学びたいことに学年も年齢も関係ありません。多くのラボでは、1年生から6年生までが自然に混ざり合い、お互いに刺激を得ながら学びを深めています。
探究ラボは、多様なテーマで展開する「テーマラボ」、自分でテーマを決めて学ぶ自由な時間「オフィスアワー」に分かれています。テーマラボについては基本的に教員がテーマを設定して生徒を募集していますが、近年は生徒主催のラボも誕生しました。
どんなときも、学びの主体は生徒。一人ひとりの興味関心を大切にしながら、探究の芽を育てていく時間です。
2024年度テーマラボ実施例(年間50種類以上の講座を開講しています)
●水中ロボット制作

様々な分野を横断的に学びながら水中ロボットの制作に取り組んでいきます。理科・数学の知識をものづくりに応用するとともに、社会課題と技術の関係についても議論していきます。
●歌詞×小説ラボ

小説科兼作詞家の方をお招きし、歌詞から小説を「創作する」ことを体験します。自分の好きな曲を選んで、その歌詞をモチーフにした小説を執筆していきます。
●演劇で違う自分になってみよう!

人は皆、誰かとつながって生きている。演劇を創ること、演劇的手法を用いたワークショップを通して、コミュニケーションの大切さ、表現することの楽しさを学んでいきます。
●映画から考える「正義」と「綺麗事」

映画『月』を実際に鑑賞した上で、探究していきます。世の中の「正義」とは?登場人物の「正義」とは? この映画を見たあなたの「正義」とは?受講者で考えていきます。
●東大王に挑戦!?作問ラボ

こちらは生徒企画のテーマラボです。株式会社batonと連携し、作問とクイズについて学びを深めることで、「楽しみにながら学ぶ」ことについて、探究していきます。
●応急処置ラボ

人が倒れているとき、生活でけがをしたとき、何ができるだろうか。効果的な手当てについて学び、実践することで基本的な体の仕組みについて学んでいきます。
●デッサンと深呼吸

絵に強くなりたい。自分らしい表現ができるようになりたい。その一歩に近づくために、デッサンを学んでいきます。鉛筆デッサンを描き上げ、鑑賞も行っていきます。
●職人に学んで和菓子を作ろう

地域で活躍されている和菓子職人さんをお招きし、和菓子作りを通して日本の歴史や季節感から生まれた伝統文化を学び、体験していきます。
NTT東日本との企業連携
新たな探究学習モデルの協創と地域の価値創造の実現を目指し、NTT東日本と2022年10月に連携協定を締結しました。連携の第一弾として、キャッシュレス決済・無人販売のスマートストアを校内に設置。文房具や飲食料品を販売しています。
第二弾は、東京オペラシティと本校講堂をNTT独自の低遅延通信技術「IOWN」で接続。N響コンサートを、まるでメイン会場にいるかのような臨場感で鑑賞しました。

