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ラボラトリー

学びを深め、広げる
小さな「自分の研究室」

 本校では、自由に学ぶマインドやスキルを身につけ、自分の探究を行うことができる「ラボラトリー」の時間を設定しています。
 ラボラトリーには、主に学年毎のテーマに取り組む「基礎ラボ」と、個人の興味関心の幅を広げ・深める「探究ラボ」があります。探究ラボは、多様なテーマで展開する「テーマラボ」、自分でテーマを決めて計画的に学ぶ「オフィスアワー」に分かれています。授業での学びを深め・定着させたり、教員や友人と相談をしたり するなど、自分の学びを自分で創り上げていくことができます。探究のマインド、スキルを身につけ、研究室で学ぶかのように、自らの課題を探究する時間と場所がラボラトリーです。

校舎内外に広がるすべての場所が学びと表現のスペース

 プロジェクターを備えた普通教室を始め、高度な実験装置を配した理科室、図書館と協働学習の場が一体となったラーニングコモンズなどの教室・施設を擁する全館無線LANの校舎、そして校舎の裏に広がる、鳥や昆虫の共生する「ドルトンの森」(国分寺崖線)も含めて、すべてが「いつでも、どこでも、誰とでも学べる空間」として、ラボラトリーの自由な探究活動を支えます。

基礎ラボ

 基礎ラボの時間では、各学年で探究のテーマを1つ掲げ、探究学習のサイクルを意識しながら課題を達成していきます。

●しあわせ教室・よのなか教室・まちなか教室(1年生)

自らの興味関心のある探究テーマに出会うための土台作りを行いました。「しあわせ教室」ではウェルビーイングな学校づくりのために自分たちに何ができるか考えました。「よのなか教室」では保護者講話を通して、様々な職業がどのように社会に貢献しているのかを学びました。「まちなか教室」ではフィールドワークで探究の感度を高めました。

●会社の課題の解決策を提案しよう(2年生)

2年生は、1年間を通して「働くとは?」について学びました。11月には「職場体験」として、様々な会社・企業に赴き、実際に仕事を体験しました。また、体験の際に「その会社での課題や困りごと」についてインタビューをし、「自分が社員の一人だったら」という目線で解決策を考え、3月のDalton Expoで発表しました。

●修了探究(3年生)

中等部の探究的な学びの集大成として、一人ひとりが興味関心に応じたマイテーマを設定し、探究プロセスに即して1年間かけて研究を行いました。研究の成果報告として、5,000字以上の研究論文を執筆しました。Dalton Expoでは、研究の成果を一人ずつポスターにまとめて発表を行いました。

●アジア研修事前・事後学習(4年生)

自身の興味関心に合わせて行き先を選び、各国・地域の抱える問題を解決するために事前学習で仮説を立てました。その後、実際に現地に足を運び、仮説検証を行いました。事後学習では、持ち帰った検証結果をもとに改善案を練り、Dalton Expoで発表・展示をしました。対話を継続的に重ねることで、思考や行動に大きく変化が現れる行事です。

●卒業探究(5年生)

5年生ではドルトンでの学びの集大成として、個々の興味関心に合わせたテーマ・問いを設定し、研究を行いました。本校の教育理念は「汝自らを求めよ」です。何に興味があるのか、もやもやするのか、自分に与えられた使命とは何か。そのような問いに1年間向き合い続け、探究し、論文の執筆を進めていきました。

探究ラボ

 自分で設計した学びをラボラトリーで実践

 「今日はロケットを作りにグラウンドに行ってきます!」「数学のオフィスアワーで問題演習に集中して取り組みます」「今日は起業家の方から新規事業の立ち上げについて講演を聞いてきます」
 探究ラボの時間になると、全校生徒が一人ひとり自分の学びたいことを求めて様々なラボに向かっていきます。学びたいことに学年も年齢も関係ありません。多くのラボでは、1年生から6年生までが自然に混ざり合い、お互いに刺激を得ながら学びを深めています。
 探究ラボは、多様なテーマで展開する「テーマラボ」、自分でテーマを決めて学ぶ自由な時間「オフィスアワー」に分かれています。テーマラボについては基本的に教員がテーマを設定して生徒を募集していますが、近年は生徒主催のラボも誕生しました。
 どんなときも、学びの主体は生徒。一人ひとりの興味関心を大切にしながら、探究の芽を育てていく時間です。

2023年度テーマラボ実施例(年間50種類以上の講座を開講しています)

●ランチ改善ラボ

生徒および教職員の食事環境の改善をミッションに活動するラボです。これまでに、ファミリーマートさん、仙川のおにぎり屋さんやインドカレー屋さんの出張販売などを実現してきました。また、NTT東日本さん協力のもと、無人販売システム「スマートストア」を導入し、運営を担当しています。

●コーヒーラボ

コンゴ民主共和国産のスペシャリティ珈琲豆販売を通じて、ラベル・デザイン、焙煎&抽出、珈琲に合うパンや出がらしを使った消臭袋づくりまで、ゲストをお招きして様々な切り口から珈琲について学びます。日々の暮らしをちょっと豊かにできるラボです。

●バイオメカニクス ラボ

スポーツや日常生活における身体動作について、バイオメカニクス(生体力学)的に理解するための知識を身につけていきます。発展的・応用的な身体動作について研究し、その成果を発表するほか、分析の際に必要となる撮影方法も学びます。

●もしもドルトン東京学園で大地震が発生したら

地震大国ともいわれる日本。このラボでは、巨大地震にどう備えるのかを、避難器具の体験や避難所運営ゲーム等を通して考えました。また2024年1月に発生した能登半島沖地震を体験した高校生のみなさんとオンラインで情報交換も行いました。

●水中ロボット制作ラボ

意見を出し合いながら物理について学ぶパートでは、生徒たちは講師の話に真剣に耳を傾けていました。実際に手を動かして自分たちのロボットをつくるパートでは、最終日の競技会に向けて、どのようにすれば勝てるのか試行錯誤しました。

●起業ゼミ

スタートアップスタジオと連携し、起業に関するホンモノの「知識・スキル」を学び、起業家精神を養います。課題の発見からビジネスモデルの構築、仮説検証、ピッチに挑戦し、将来性のあるアイデアは事業検証費用などの出資も受けられます。

NTT東日本との企業連携

 新たな探究学習モデルの協創と地域の価値創造の実現を目指し、NTT東日本と2022年10月に連携協定を締結しました。連携の第一弾として、キャッシュレス決済・無人販売のスマートストアを校内に設置。文房具や飲食料品を販売しています。
第二弾は、東京オペラシティと本校講堂をNTT独自の低遅延通信技術「IOWN」で接続。N響コンサートを、まるでメイン会場にいるかのような臨場感で鑑賞しました。

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